『幻想水滸伝 STAR LEAP』は、シリーズ最新作となるモバイルゲームであり、据え置き機並みのクオリティとモバイルならではのアクセシシビリティを融合させています。開発陣がどのようにしてこのタイトルをシリーズの伝統に沿って作り上げたのか、その背景を紹介します。

『幻想水滸伝 STAR LEAP』、シリーズ初のモバイルRPGとして登場

コナミ、より広い層へのアプローチを目指す

『幻想水滸伝 STAR LEAP』は、モバイルデバイス上で据え置き機のような体験を提供します。2025年3月4日発売のファミ通誌のインタビューで、開発陣は本作制作に込めた想いを語りました。

プロデューサーの藤松慎也氏は、コナミがモバイルプラットフォームを選択した理由について、「より多くの方に『幻想水滸伝』を楽しんで頂くため、モバイルが最適なプラットフォームであると考えました。シリーズの本質を守りつつ、正統なナンバリング作品として作り込んでいます」と説明しました。

開発チームは、据え置き機並みのビジュアル、サウンド、ストーリーーテリングを実現することに注力し、それらをモバイルの利便性とシームレスに統合しています。

STAR LEAPにおける『幻想水滸伝』の本質

藤松氏は、『幻想水滸伝』の魅力は戦争というテーマと深い友情の物語の融合にあると強調しました。「STAR LEAPでは、108の星の新たな物語を描きながらも、『幻想水滸伝』らしさを大切にしています」と語りました。

ディレクターの孟祥良氏は、仲間との絆と緊迫した瞬間が織り成す、シリーズ特有の活気のあるトーンに言及しました。「テンポの良いバトルと、大勢のキャラクターが協力するシステムは、『幻想水滸伝』ならではの魅力を定義しています」と付け加えました。

シリーズの続編かつ前編として

STAR LEAPは続編かつ前編としての側面を持ち、『幻想水滸伝』の世界観における複数の時代を跨ぐ物語が展開されます。『幻想水滸伝I』の2年前を起点とし、様々な時間軸を行き来することで、シリーズの正史をより豊かなものにします。

藤松氏は、ファンに向けてSTAR LEAPのクオリティに期待するよう訴え、「モバイルならではの気軽さで、新規プレイヤーでも容易に没入できるストーリーとゲームプレイを設計し、皆様を『幻想水滸伝』の世界へ迎え入れます」と語りました。

孟氏もこれに同意し、「『幻想水滸伝』は日本を代表するRPGシリーズです。私たちはその遺産に敬意を払い、物語、ビジュアル、バトルシステム、サウンド、成長要素のすべてを入念に作り込みました。プレイヤーの皆様に体験して頂ける日を心待ちにしています」と述べました。

STAR LEAPは、2025年3月4日に配信された「幻想水滸伝ライブ放送」内で発表され、現在iOSおよびAndroid向けに開発中です。正式なリリース日は未定です。